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◆コラム7:フェイクチラシにも気をつけろ!

  前回のレプリカチラシに続いて、今回はフェイクチラシにスポットを当ててみよう。
※レプリカは「本物の模造(コピー)品」なのだが、フェイクはそもそも本物が存在しない「独自製作チラシ」の事を指すものとします。

まずは古い所だが「トラトラトラ」の横柄がある。
これは、都内某店が製作したオリジナルチラシであり、映画の劇場公開時に正規に作られたものでは無いと言われている。
ただ、既に「そういうものだ」と認知された上で、コレクションアイテムとして成立している面があるのも現実だろう。
そして、ここ何年かでも「xxxのチラシは某店が独自に製作した作りモノだ」「あのチラシって本当に存在したの?何か嘘っぽい」という話をたまに聞く事がある。
そういった黒い噂のあるチラシが自分のコレクションにもあり、あえて珍品展示から外したものをここで公開しよう。
(後から「怪しい」と聞いたものもあれば、怪しい事は知った上で購入したものもあります)

まずは「アイズ・ワイド・シャット」だ。
とても綺麗なチラシで印刷ボケもなく、絵的には最高だが、「作りもの」の噂が絶えない。
一説には「ボツ柄」とされているが、チラシ専門書でも紹介されていないし、流通量も極端に少ない。
聞こえてくる情報は「某店が独自製作したフェイク」といったものだ。
個人的には、ボツ柄であるという事に一縷の望みを託したいが、実際は諦め気味です。


独自鑑定フェイク度:95%

次は「アウト・オブ・サイト」。

これも専門書で紹介されておらず、絵柄は抜群に良いものの「何か怪しい」という噂を聞く事がある。
その一方で、この柄のチラシが試写会で配られ、実際にそれを入手した人がいるとの情報もある。
う〜ん、どうなんでしょう?これはホント分からないです。


独自鑑定フェイク度:20%

さて、次は「死亡遊戯」だ。

これは専門書で紹介されているが、既にチラシブームが起こっていた年代の公開のわりには、その当時に流通していた形跡がなく、ここ何年かで急に湧き出てきた事から「怪しい」説がある。
絵柄はバツグンなんで、自分は「作りモノでもいいや」と思って購入したが、やっぱりシロと信じたい...。


独自鑑定フェイク度:80%

続いては「レッド・ドラゴン」だ。

近作なので、色々情報を聞いている人も多いだろう。
「某商店街(?)が作ったが、権利関連でボツになった」と言われているが、表面写真のボケ具合や裏面の墨塗りなど、作り自体に怪しい所もあり、とにかく色々な噂が絶えない一品である。

しかし、コレは実物を見るとホントに怪しい雰囲気満載だ。
ここまで怪しさが滲み出ている分かり易さはやっぱり...?

独自鑑定フェイク度:95%

もう1点、画像は無いのだが「007 ワールド・イズ・ノット・イナフ」がある。
正規チラシは冴えない柄の1点だけだったが、こちらは黒とオレンジを基調としたシルエット柄でとてもいい感じだ。
しかし、これも専門書で紹介されておらず、情報も極端に少なかった事から、その存在が疑問視されている。
ただ、関西の某劇場窓口に掲示されているのを見たとの情報等、存在を匂わすものも幾つかはあるのだが、いかんせん不確定なものが多く、詳細は謎だ。


以上のように、色んな噂話を聞くものの、噂の信憑性自体が怪しい(根も葉もない噂?)ものもあり、自分の中でもフェイクと100%断定できずにいる。(と言うか、一縷の望みを残している)
ここで挙げたもの以外でも、まだ何点かフェイクとおぼしきものもあるだろう。

個人的には、専門書に紹介されているかどうかという事を一つの判断基準としているが、専門書にも未掲載のチラシがまだまだあるのも事実だし、某書に紹介された「TV局タイアップチラシ」のように、現実的には存在しないチラシ(あれは雑誌の切り抜き広告)が堂々と掲載されている事もあるので、書籍掲載品といえども100%信用はできない部分もあります。
普段から情報収集するとともに、購入の機会があったら、良く考える事が大事ですね。
(後で「作りモノ」と分かっても、諦められる値段なら、資料として買うのも良しかな?)
 
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